はじめに:小さなチワワを優しく扱うために
チワワは世界最小の犬種として知られ、そのコンパクトな体と愛らしい表情で多くの人に愛されています。
一方で、その小ささゆえに「どう抱っこしていいのかわからない」「急に嫌がるようになった」といった悩みを持つ飼い主さんも少なくありません。
間違った抱っこや接し方は、チワワにとって大きなストレスや恐怖の原因になるだけでなく、ケガや関節への負担にもつながります。
この記事では、チワワに負担をかけない正しい抱っこの方法や、スキンシップの取り方、嫌がらないための工夫や注意点を詳しく解説します。
チワワとの信頼関係を築き、もっと仲良くなるためのヒントが満載です。
チワワが抱っこを嫌がる理由
抱っこを嫌がる原因にはいくつかの要素があります。まずはチワワの気持ちを理解しましょう。
- 過去の抱っこで不快な思いをした(落とされた、揺れた、押さえつけられたなど)
- 身体のどこかが痛い(関節、腰、歯など)
- 高い位置が怖い、足元が不安定で落ち着かない
- 飼い主の抱き方が乱暴、またはぎこちない
- 抱っこされると動けなくなるため「自由を奪われた」と感じる
特にチワワは警戒心が強く、自分の意志を大切にする犬種です。
「抱っこ=怖い・不快」と認識されないようにすることが大切です。
正しい抱っこの仕方(手順と姿勢)
チワワを安全かつ安心させながら抱っこするには、以下のような手順とポイントを意識しましょう。
抱っこの基本手順
- 正面から手を出さず、側面または後ろからそっと近づく
- 片手でお腹・胸の下を支え、もう片方の手でお尻や後ろ足を支える
- 体全体がぐらつかないよう、両手でしっかりと包み込むように保持する
- 抱き上げる高さは顔が飼い主の胸の高さ程度に保つ
- 無理に顔を正面に向けず、犬がリラックスできる角度に調整
抱っこの姿勢で意識したいこと
- 体が横揺れしないよう安定させる
- 胸とお尻の両方を支え「沈み込む感覚」を避ける
- 緊張しないよう、飼い主の腕や胸に密着させる
チワワが抱っこを嫌がらないための慣らし方
ステップを踏んで「抱っこ慣れ」を育てる
1. まずは体を触られることに慣れる
→ 背中、胸、お腹、脚などを優しくマッサージしながら褒める。
2. 短時間の抱っこから始める
→ 数秒間抱えて、すぐにおろす。成功したらおやつで褒める。
3. 徐々に抱っこの時間や高さを延ばす
→ 5秒、10秒、30秒と段階的にステップアップ。
4. 屋外や来客時など緊張する場面でも抱っこできるよう練習
抱っこ中の快適さにも配慮
- 飼い主の腕や服の素材が滑らない・硬くないものを選ぶ
- 暑すぎない・寒すぎない室温を意識する
- 頭や顔を無理に触らない
抱っこNGなタイミングと注意点
チワワが以下のような状況にあるときは、無理に抱っこするのは避けましょう。
- 食事中・水を飲んでいるとき
- トイレをしている最中または直後
- 眠っている・休憩中のとき(特にシニア犬)
- 体調が悪そうなとき(元気がない、痛がるなど)
- 不安や興奮で落ち着いていないとき
また、抱っこ中に急に高く持ち上げたり、回転させたりするような動作もNGです。
体への負担や恐怖心を与える原因になります。
抱っこ以外のスキンシップ方法
チワワは無理な抱っこよりも、自分から近づいてくれるような関係性を築くことが大切です。
以下のような方法でも愛情をしっかり伝えられます。
- 膝の上に乗ってきたらそっとなでてあげる
- ブラッシングやマッサージで触れ合う
- 顔を近づけすぎず、優しく声をかける
- 一緒に遊ぶことで信頼感を育てる
スキンシップは、無理にこちらが触るよりも、相手が「触れられて心地いい」と感じることが大前提です。
まとめ:チワワと信頼関係を深める“触れ方”を
抱っこは飼い主と愛犬の信頼関係を深める大切な手段のひとつです。
ただし、やり方を間違えると、信頼どころか不安や恐怖の原因になってしまうことも。
- 正しい方法で優しく支える
- 無理に抱かず、段階的に慣らす
- チワワの気持ちや体調をよく観察する
これらのポイントを意識すれば、チワワにとっても飼い主にとっても、抱っこが安心と喜びの時間になります。
優しく、心を込めたスキンシップで、絆を深めていきましょう。
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